マイルを貯めるならANAマイル?JALマイル?~なぜANAマイルを貯めている人が多いのか~

マイルを貯めるならANAマイル?JALマイル?~なぜANAマイルを貯めている人が多いのか~

みなさんは気づいているでしょうか。
陸マイラーのほとんどはANAのマイルを貯めているということに。

マイルといえばANA以外にもJALマイルも当然あるわけです。

「あれ?JALマイルは貯めないの?」という疑問がわいてきますよね。

JALマイルももちろん貯められます!だけどJALマイルはANAマイルとちょっとばかり事情が違うんです。

今回はJALマイルとANAマイルの違いについて記載します。

 

ANAマイルとJALマイルはどちらを貯めたほうがいいのか?

もしANAが好き!JALが好き!というこだわりがあるのなら、

好きな方を貯めてください!以上!

となるのですが、まあそうはいかないですよね。

多くの人は航空会社にこだわりはないはず。きっと貯めやすい方を貯めたい!と思っているに違いありません。

マイルの貯め方のおさらい

マイルの貯め方は下記3通りあります。

  1. フライトで貯める
  2. クレジットカード決済によるポイント付与貯める
  3. ポイントサイトなど他社ポイントの交換で貯める

陸マイラーとしては「1.フライトで貯める」はほとんど関係がないので無視しましょう。(そもそもフライトによるマイルというのは飛行距離によるものなので航空会社によって違いがないです。)

ということで「2.クレジットカード決済」「3.ポイントサイトのみにスポットを当てましょう。

クレジットカード決済で貯める

クレジットカード決済によるマイルはほとんど期待できない、というのはいつも言っていることですが、それでも航空会社提携のカードを使用すれば1年で2~3万ポイントは貯まることになります。ということで真面目に検討してみましょう。

まずANAマイルが貯まる提携カードは下記のとおりです。(実際はもっと色々ありますが代表的な物のみ記載しています)

カード名 年会費 ANAマイル還元率
ANA 一般カード 2,000~7,000円 最大1.5265%
ANA ワイドカード  7,250円 最大1.5265%
ANA ワイドゴールドカード 14,000~31,000円 最大1.648%

細かい説明は省きますが、ANAマイルを貯めるためのカードは年会費1万程度で還元率1.5%くらいになるものが複数あるということです。

また提携カード以外にも、私が推している三井住友VISAカードエブリプラスのように年会費無料でANAマイル還元1.3%くらいのカードも存在しているわけです。

 

次にJALカードはどんなかんじでしょうか。

カード名 年会費 ショッピングマイル
・プレミアム年会費
還元率
JALカード 普通カード 2,000円 3,000円 1%
JALカード CLUB-Aカード 10,000円 3,000円 1%
JALカード CLUB-Aゴールドカード 16,000円 無料 1%

こちらも一部だけ抜粋しました。実際種類はもっとありますがだいたい同じような感じです。

JALカードはもともと還元率0.5%なので、還元率を高くするためにマイル倍付けの「ショッピングマイル・プレミアム(年会費2,000円)」への加入が必須となってしまい、年会費がかなり高くなってしまいます。そしてそれに加入したとしても還元率は最高1.0%が限界なのです。

航空会社提携カード以外でJALマイルが貯まるカードも他にありますが、還元率が1%以上なのは『年会費2万円のセゾンプラチナビジネスアメックスカード』と『年会費3.1万円のSPG AMEXカード』の2択となります。それでもマイル還元率は1.25%とANAマイル還元率に遠く及びません。。

ということでJALマイルを貯めるカードはどれも年会費が高くマイル還元率が1%しかない!

したがってカードの持ちやすさはANAに軍配が上がります。

 

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他社ポイントとの交換で貯める

陸マイラーブログで圧倒的にANAが人気なのは「他社ポイントからの交換のしやすさ」にあります。

そう、圧倒的にANAのほうが貯めやすく、JALのほうが貯めにくいのです。

具体的に見ていきましょう。

ANAマイルに交換するルート

まずANAはソラチカルートという絶対的なルートがありますよね。

このソラチカルートならばマイル還元率は81%!月18,000マイルが限度ですが十分かと思います。

 

またどのポイントサイトでポイントを貯めたとしてもこのルートに乗せられることができます。

また、このほかにもTポイント(500P=250マイル)、楽天スーパーポイント(2P=1マイル)、nanacoポイント(500P=250マイル)がANAマイルに交換可能です。

JALマイルに交換するルート

一方でJALマイルはというと、現状最も高還元率で交換できるのはモッピーからの還元率実質80%!

「あれ?それならソラチカルートと同じくらいじゃない?」と思いますよね。

ただそう単純な問題ではありません。

 

この還元率実質80%というのはあくまでもキャンペーンなのです。

もともとモッピーからの交換の還元率は50%なのですが、数年前から「JALマイルにもっといい還元率で交換できるよ!」というキャンペーンが始まり、だんだんその還元率も上がってきて、そしてもともと2018年8月末までだったはずのキャンペーンの終了時期が未定になった!というのが現在です。終了時期が未定なので永遠に続くかもしれませんが、ある日突然終わるかもしれません。

そして、この80%というのはあくまで「実質」であって、一定の条件を満たさないと従来通り50%の還元率となっています。

このJALマイル還元率80%を実現するための制限やら条件やらは下記の通りです。

  1. 12,000ポイントを6,000JALマイルに交換申請すると4,500ポイントバックがある(つまり12,000P-4,500P=7,500Pを6,000マイルに変えているから実質80%といえる。12,000P未満だと通常通り50%のまま)
  2. 4,500Pのポイントバックをもらうには、毎月15,000P以上の広告利用が必須(広告利用が15,000Pに届いていない場合は12,000P交換申請しても4,500Pは返ってこないです)
  3. 交換できるのは月に1度(つまり80%の還元率で交換できるのは月に6,000JALマイルが限界
  4. モッピーの発行するプリペイドカード「POINT WALLET VISA PREPAID」を所有が条件

非常にややこしいですが、つまり高還元率で交換できるとしても、年間72,000JALマイル(6,000マイル×12か月)が限度ということなのです。

 

またこの高還元率で交換できるのは現在のところモッピーのみで、他のポイントサイトからは交換できません。(交換自体はできるけどもドットマネールートで50% 

かろうじてPontaポイント(2P=1マイル)、dポイント(5000P=2500マイル)の交換は可能ですが、貯まりやすい楽天ポイントやTポイントからは交換できないのもつらいです。

 

したがって、ポイント交換のしやすさは圧倒的にANAのほうが簡単といえます。

ANAマイル JALマイル
高還元率ルート使用の場合 ソラチカルート使用で81% モッピーからのキャンペーン使用による交換で80%
高還元率ルート使用の金額制限 18,000マイルまで 6,000マイルまで
高還元率ルート使用のその他の制限 ・交換ルートが複雑

・マイルに交換するまでに最短4か月強かかる

・モッピーでのその月の広告利用が15,000P以上

・一度に12,000P交換申請

「POINT WALLET VISA PREPAID」を所

交換できる他社ポイント ほぼすべてのポイントサイトからソラチカルートで交換可能

・Tポイント(500P=250マイル)

・楽天スーパーポイント(2P=1マイル)

・nanacoポイント(500P=250マイル)

モッピーしか80%還元できない

・他のポイントサイトから交換しようとする場合はドットマネールートで50%

・Pontaポイント(2P=1マイル)

・dポイント(5000P=2500マイル)

 

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じゃあJALマイルは貯めなくていいの?~マイルの使い方~

ここまでの説明を聞くと、「じゃあJALマイルは貯めなくてもいいってことか!」と思うかもしれませんが、まだそうとは言い切れません。

なぜならマイルの貯めやすさも大事ですが、使いやすさもまた大事な要素だからです。ということでマイルの使い方についても見ていきましょう。

特典航空券に必要なマイル

マイルの使い道はほとんどの人が特典航空券でしょう。

この特典航空券に消費されるマイルの額はANAとJALで異なります

ANA JAL
シーズンによるマイル額の違い ロー、レギュラー、ハイに分かれ、時期によって必要マイルが異なる 一定
例えば沖縄行きに必要なマイル ローシーズンなら14,000マイル、ハイシーズンなら21,000マイル 15,000マイル

つまりJALのほうが年間を通して使用マイルが一定でわかりやすく、また夏休みなど一番飛行機に乗る時期でも少ないマイルで搭乗することが可能なのです。

一方でローシーズンであればANAマイルのほうが少なく済むので、両方のマイルを貯めておけば時期によってどちらのマイルを使うか選択することができるわけです。

ANA SKY コイン」「eJALポイント」に交換して使う

特典航空券をとれなかったときは、ANAはANA SKY コイン」、JALは「eJALポイントというポイントに交換するという方法も可能です。

これらのポイントに交換すると、航空券やツアー代金に当てることができます。つまり特典航空券ではなく直接ふつうの航空券を購入するという方法です。

交換比率は下記のとおりです。

ANA SKY コイン eJALポイント
1万マイル ⇨ 約1万2000コイン(12,000円相当) 1万マイル ⇨ 1万5000ポイント(15,000円相当)
1マイルから交換可能 JALカード会員に限り3000マイルから交換可能

どちらもそれほど違いがないですが、JALのほうが少し多めにポイントに変えられますね。

電子マネーに交換して使用

マイルが使いきれない可能性もあるので、そういうときは電子マネーに交換することもできます。

どちらかというとANAのほうが選択肢が多く便利ですね。ただあまり違いはないです。

ANAマイル JALマイル
nanaco、iD、楽天Edy、Suica、PiTaPa WAON、Suica、PASMO、PiTaPa

特典航空券の取りやすさ

近年陸マイラーは増加しており、特にほとんどはANAの陸マイラーなのです。

ということはANAマイルを使いたい人がどんどん増えているわけで、その使い道である特典航空券への交換はなかなか大変になっている?かもしれませんね。

ただ、だからと言って「JALマイラーは人数が少ないからJALなら特典航空券が取りやすい」ってこともないでしょう。行先によってどのくらい券を用意するかは違いますし、陸マイラーの人数も増えたとはいえそれほど影響が出るほどではないでしょう。

ここで言いたいのはそういうことではなく、要は「航空券を取りたい」となった時に、ANAとJALと両方から選べる状態になっていれば特典航空券を得るチャンスは広がるということです。

1つのマイルに集約するというのは一見良いようにも思えますが、使うという視点から言うと選択肢が多い方がいいと個人的には思います。マイルが分散するといってもたかだか2パターンですし、管理ができないというほどではないでしょう。

ということで私は、高還元率で交換できる上限いっぱいまではANA、JAL両方で貯めたほうがいいという考えです。

 

まとめ

結論としては、貯めやすさでは圧倒的にANAなので、

初心者にはまずANAマイルを上限いっぱいまで(月18,000マイル)まで貯めることを最優先すること

をおすすめします。

そして余裕があるようなら、モッピーの上限までのJALマイル(月6,000マイル)も同時に貯めていくことを最終的に目指してはどうでしょうか。

とにかく、具体的にいつ、どこに旅行に行くために、どのくらいのマイルが必要なのかを具体的に計画してマイルを貯めることを意識してください。

そうすればおのずと自分が貯めるべきマイルがはっきりするでしょう。

 

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